「鳩時計と思い出」
鳩時計の中には人の歴史や、思い出がたくさんつまっています
古い鳩時計の修理をご依頼いただく際にはその鳩時計にまつわるお話を聞かせていただける事が多く、
そのエピソードにはそれぞれに素敵なストーリーがあり、思い出がたくさんつまっているようです
もう半世紀以上前に作られた一台の8日巻鳩時計
オルゴールなどの仕組みも無く、また時計のムーブメントも現在使用されているものとは異なる
まさにアンティークともいえる鳩時計の修理のご依頼を頂きました
こちらの鳩時計はご依頼主様のお母様がご結婚された際にご親類の弟様から
プレゼントされたものだそうです
お母様がご結婚された当時はドイツへの直行便が無い時代
丸一日以上かけてドイツへ到着されたそうです
きっとドイツの黒い森地方に行かれたのでしょう
そちらの時計店で鳩時計職人から直接ご購入頂いたのだと推測します
8日巻はと時計は何キロにも及ぶ大変大型で重量のあるハト時計です
何千キロに及ぶ長旅を越えて日本に到着したこの鳩時計には
愛情や感謝の気持ちがたくさんつまっているだと感じました
部品などの劣化も目立ち、修理は困難を極めましたが無事に完了
この鳩時計はカチコチと時を刻み始めました
また動き始めたこの鳩時計の思い出は今も続いている物だと感じます
いつまでも永遠の記憶に残したい、大切な時間を刻み続ける鳩時計
その歴史や思い出にまた息吹を与えられたことが私どもの最大の喜びです
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