「本物の鳩時計ってなんだろう?」
「本物の鳩時計ってなんだろう?」
鳩時計を販売していると良く「本物の鳩時計」という言葉に出会います。
さて、この「本物の鳩時計」とは一体なんでしょう?
調べてみると、一部の方は機械式鳩時計を本物と呼んでいるようです。
確かに、鳩時計を扱う者として共感できる部分がございます。
200年にも渡る鳩時計の歴史が感じられる素晴らしい機械仕掛けの時計です。
でも、この結論付けでは、一つ大きな疑問が残ります。
全国お客様からお聞かせ頂く鳩時計のお話の中で、機械式鳩時計をお持ちのお客様以上に昔の国内メーカー製鳩時計をお持ちのお客様がたくさんいらっしゃいます。
それらの時計はいわゆる機械式(手巻き式)鳩時計ではなく、多くの場合が電池式の振り子時計です。
となると、これらは全て「本物ではない鳩時計」になってしまうのでしょうか?
森の時計のインターネット販売を始めてから、毎日のように考えていた疑問。
お客様から教えて頂いた思い出話によって教えて頂きました。
「本物の鳩時計」というのは、皆さまが年月をかけて大切にされた鳩時計全てに当てはまると思います。
家族の笑顔の中で刻んだ時、かけがえのない思い出があってこそ「本物の鳩時計」なのだと思います。
それが、何十年も前に止まってしまった時計であっても、ボロボロになって既に捨ててしまっていても、プラスチック製の量産型であっても、鳩の代わりに牛が鳴くユニークな物であっても、シルエットのみのモダンな物であっても、それらはすべて家族に大切にされて「本物の鳩時計」になるのだと思います。
ましてやそれは第三者が言葉や文字のみで安易に決められる物ではございません。
皆さまから頂くお手紙やメール、またイベント販売の時にお声をお掛け下さる方などの支えがあって森の時計は日々運営しております。
森の時計を選んで頂いたお客様にとっていつまでも思い出に残る鳩時計をお届けしたいと思います。
そしていつの日かご家族の鳩時計を思いだして頂けたら、私達にとってそれ以上の喜びはありません。