鳩時計の買い方&選び方ガイド
当店にいらっしゃる方は本格的な鳩時計をお探しのお客様が多くいらっしゃいます
でもなかなか日本では鳩時計についての情報が多くなく、そもそもどういう物なのか、どうやって選んだらよいのかでお迷いになる方も多くいらっしゃるのが現状です
そんな方々のため、できるだけシンプルにできるだけわかりやすく、そして楽しくドイツ鳩時計の魅力をご紹介いたします
このガイドがお客様が鳩時計を選ぶ際に正しい方向へ導いてくれる事を祈ります
- 鳩時計とはいったい何者か?
- 鳩時計を選ぶ際に気になること
- 取り付けや使用方法は?
鳩時計とはいったい何者か?
1700年代の終わり頃、ドイツの森の奥の方でとある発明が行われました
それは二つの音の高低さで鳥の声を疑似的に鳴らす装置です
この発明は何のために作られたのかというと、現代でいうオルゴールのような演奏装置の一部に使用するために作られたものでした
これを時計に組み込んで発展させたものが鳩時計
ドイツ シュヴァルツヴァルト地方(黒い森地方)は自然が多く、水が綺麗な地域
もともとは農業や林業が盛んだった地域なのですが、産業や技術の発展に伴い1800年代頃からVillingen という街を中心に時計工場等が増えていきました
それまで人々は夏の間に農業を生業とし、冬の間に身近にある豊富な木材を利用して彫刻人形等の製造を副業にしていましたが、
2つの笛による疑似的な鳥の鳴き声を使ってユニークなからくり時計を作ることを考え付いたのです
1800年代半ばまではからくりなどが少ない比較的シンプルな鳩時計が作られていました
※こちらは現在も作られているモデルです 鳩が鳴くだけのシンプルなモデル
1800年代後半、デザイン大会が行われた際にその当時ではセンセーショナルなデザインの鳩時計が生まれます
現在も続く、彫刻モデルの誕生です
一見、こちらの方が先のデザインよりも古いんじゃないかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実は彫刻モデルの方が新しいデザインなのです
その差は30年から40年ほど、そのデザイン大会で優勝した木彫り彫刻のデザインをこぞって各工房で生産し始めました
彫刻のデザインには意味深いものや、シンプルなものなどいろいろなデザインがございます
デザインのバリエーションが大きく増えるきっかけにもなりました
例えば、上記のデザインは「鳥の家族」、ひな鳥が親鳥に守られているような温かみのあるデザインです
その他、ハンティングがデザインされた物や、カエデの葉がデザインされて物などがあります